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                  | 白梅学園大学 |  
                  | 教授 
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                  | 無藤隆氏 |  
                  | MR.TAKASHI MUTO |  遊びに含まれている色々な種類のビタミン
をバランス良く摂ること
 
 ――テレビゲームを子どもに悪影響を及ぼすものとして敵視するような考えも一部にはあります。
 
 テレビゲームにしてもインターネットにしても、それをやること自体が問題なのではなく、単に時間の問題なのではないでしょうか。テレビやインターネットに生活の大部分の時間を費やしているのは良くないけれども、本を読んだり、人と会ったり、外で遊んだり、そういった時間もそれなりに確保していれば問題ないと思います。
 
 遅かれ早かれ子ども達はそういったバーチャルな世界に触れるようになりますから、禁止しても意味がないですよね。むしろその正しい接し方を覚えるべきで、適切な指導をすることで積極的に関わっていく方が良いと思います。
 
 ―― 電子を使ったおもちゃについてはいかがでしょう?
 
 それもテレビゲームなどと同じで、電子を使ったおもちゃだけで遊ぶのではなく、時には積み木やブロックで遊べばいいし、外遊びもすればいい。それぞれに栄養があって、いうなればビタミンの種類が違うという感じですから、それらをバランスよくとっていけば良いんです。
 
 ――男の子も女の子もキャラクターが大好きで、特にごっこ遊びとキャラクターは強く結びついています。
 
 ごっこ遊びというのは想像力の遊びですが、その想像力はゼロからスタートしているわけではなく、自分の周りにある何かを拾ってきて、それを元にして想像を広げています。それが例えばキャラクターと同じ衣装だったり、番組のストーリーだったりするわけです。ただ、単にテレビ番組の再現をしている子どもはいません。
 
 自分の想像力を拡大するための何かを取り入れて、自分なりに遊びを展開します。特に友達と一緒に遊ぶ時にはストーリーもどんどん作っていくし、キャラクターも複数作って、ややこしい中でも子どもの力が発揮されていくんです。
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